「世界を救うなんて大それたことは考えてない」
ひたすら丁寧に、環境に配慮して育てた
「広島もみじコオロギ」が生まれるまで
「広島もみじコオロギ」は、広島県廿日市市の山奥にある小さな養殖場で生まれました。私たち「ACORN徳の風プロジェクト」のスタッフは、顧問の高橋貴幸、社長の前田弘美を含む5名。健康で美味しい食用コオロギの養殖に日々携わっています。
「世界の食糧危機を救うだとか、そんな大それたことじゃありませんわ!」と破顔一笑する高橋は、豪快なキャラクターが魅力のリーダーです。高校卒業後、製造業への就職を経て、20代の若さで起業。ガソリンスタンドで廃棄されていたエンジンオイルを集めて再利用できるよう販売したのをきっかけに、天ぷら油やサラダ油など廃食用油のリサイクル事業に進出しました。その後もどんどん新しいことに挑戦し続けています。
これまでに試したのは、ナマズ、ザリガニ、モズクガニ、ミドリムシの養殖…。ウジ虫を使った糖尿病治療「マゴットセラピー」なんてことにも挑戦しました。数々のトライ&エラーを繰り返し、5年ほど前にたどり着いたのが、食用コオロギの養殖事業です。アメリカのボールパークで、ビールと一緒に楽しまれているというコオロギの唐揚げが、とても美味しそうだったことがきっかけでした。
「食べれば想像の100倍旨い」
未来を支えるたんぱく質は
餌も、電気も、飼育道具もリサイクル
私たちが育てているのは、背中に二つの白い星があることが特徴のフタホシコオロギ。一般に食用として流通しているヨーロッパイエコオロギよりも体が大きく、しっかりと身が入っています。「人間が食べるものの餌は、人間が食べられるくらいきちんとしたものを、養殖は清潔な環境で」という高橋の思いと、私たち「ACORN徳の風プロジェクト」が社訓としている環境への配慮を両立させた養殖方法についてご紹介させてください。
まず、コオロギたちが育つコンテナの中には、ホームセンターなどで売っている衣装ケースの引き出しがずらり。それぞれを覗くと、逆さにした卵ケースの地面に、ペットボトルの底を切って作った水飲み場が設置されています。コオロギたちが食べているのは生のアーモンド、新鮮なレタス…と贅沢なようですが、これらの食料はすべて、フードロスで廃棄された不揃いのものや、販売されないレタスの外葉です。水は廿日市の山が育む綺麗な井戸水。さらに、これらの養殖場を動かす電力は、自前の太陽光パネルで発電したもので賄っています。環境に配慮し、無駄な資源は使わない、SDGsな養殖方法は、これまで環境を大切に事業を行ってきた私たちだからたどり着けたやりかたです。
「苦手だな、と思う人がいたとしても、絶対に見た目だけの問題です。僕が言うのもなんですが、味は想像の100倍旨いですよ」と自慢するのは、養殖場の管理を担当する松波大輝。砂とおがくずを撒いたベッドで卵を幼虫に育て、約40日をかけて成虫にしていく過程を毎日見守っています。リン…リン…と涼しげな声を上げると、成虫になった証。次世代のために産卵をさせてから収穫します。体の中の糞を綺麗に排出させて、加工・販売へ。
シルバー雇用に農福連携
養殖事業のフランチャイズ化で
地域の社会課題解決も見据える
現在「ACORN徳の風プロジェクト」では、この食用コオロギ養殖を、もっと社会に役立てるため、新たな取り組みに挑戦しています。それが、この養殖方法のフランチャイズ化です。私たちが開発した養殖方法では、縦3.8m×横2m×高さ2.3mのコンテナで温度や湿度を管理。養殖はすべてこのコンテナの中で完結します。広めの庭や駐車場などに設置できるサイズなので、ゆくゆくは養殖方法をマニュアル化し、定年後の高齢者や福祉作業所の人たちの仕事として成立させようとしているのです。
養殖が環境に与える負荷が低く、身近な物の再利用ができて、シルバー雇用や農福連携に貢献できて、なにより「美味しい」。廿日市の山奥で生まれた小さなイノベーションは、今これを読んでいるあなたの未来を変えるかもしれません。まずは、その美味しさを確かめてみませんか?
体にも、お財布にも、地球にも。
健やかな毎日をバックアップ
「ACORN徳の風プロジェクト」では、自社で養殖したオリジナルコオロギを「コオロギサプリ」として販売しています。
毎日のスッキリを大切にしたい。そう思って、発酵食品や食物繊維、さまざまな習慣を試してきた方も多いはず。しかし、コオロギを試した、という方はそんなにいないのではないでしょうか?
健康習慣とコオロギ、一見すると関わりのなさそうな2つですが、コオロギには良質なタンパク質や食物繊維(キチン・キトサン)が豊富に含まれており、毎日の健康維持の習慣にぴったりな食材です。
一粒に良質なタンパク質と食物繊維をぎゅっと凝縮し、毎日のコンディション維持を無理なく続けられる形にしました。「コオロギ」と聞くと最初は驚かれるかもしれませんが、飲みやすさにも配慮しています。
自分らしいバランスを保ちながら、未来の地球にもやさしい選択を。
それが、「ACORN徳の風プロジェクト」が提案する、新しい健康習慣です。