ESG サスティナビリティ

EGOからEVERへ
地球の未来へ命を
つなげるために

私たちACORN徳の風プロジェクトは、“EGO(自分中心)”から“EVER(永続・すべての命)”へ。人と自然、企業と社会が調和して生きる未来を目指しています。
私たちが将来直面する地球温暖化の危機に臨んで、自らの信じる義に従って、行動する決断が必要です。最重要課題は経済発展のための自然破壊ではなく、自然の再生・共存共栄です。

ACORN徳の風プロジェクトは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の三つの視点から、持続可能な未来のための企業活動を推進しています。
SDGsで掲げられた目標を基盤としながら、「善い風を社会にめぐらせる」ためのESG経営を実践しています。

ESGの図解

環境への挑戦を
続けてきたこれまで

  1. 2007年
    省エネ活動着手
    車のアイコン
  2. 2008年
    職場の省エネ
    工場のアイコン
  3. 2009年
    環境経営体制の
    強化
    地球のアイコン
  4. 2010年
    環境マネジメント
    達成
    グッドマークのアイコン

ACORN徳の風プロジェクトは、創業当初から「循環する社会の実現」をテーマに、廃食用油リサイクルを中心とした環境事業を展開してきました。
2007年の環境活動開始以来、省エネの推進、環境経営体制の強化、環境マネジメントの達成へと、段階的に取り組みを深化。「子や孫の世代まで美しい地球を残す」ために、持続可能な開発を続けています。
私たちが掲げるのは、“カーボンニュートラル”の先にある「カーボンポジティブ」という発想。CO₂排出を差し引きゼロにするだけでなく、どんぐりをはじめとする植物の力で吸収量を上回る仕組みを構築し、環境にプラスの循環を生み出すことを目指しています。

2008年からは、環境リサイクル活動の「見える化」を目的とした独自の評価制度を導入。排出事業者・収集運搬業者・再資源化業者の三者が連携し、廃棄から再生までの流れをデータで一元管理できるシステムを構築しました。これにより、透明性の高い環境マネジメントを実現し、企業としての説明責任を果たしています。
また、定期的に環境活動報告書やライフサイクルアセスメント(LCA)評価を実施。各事業におけるCO₂削減効果を数値で可視化し、継続的な改善につなげています。

当社のESGへの取り組み

環境(Environment)

  • 7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
  • 12. つくる責任、つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

廃食用油リサイクルによるCO₂削減

天ぷらや揚げ物などの調理で発生する廃食用油は、そのまま排水に流せば環境汚染の原因となり、産業廃棄物として処理すれば高額なコストが発生します。しかし、適切に分別・回収すれば、工業用油・ペンキ原料・バイオディーゼル燃料など、再生可能な資源として新たな命を吹き込むことができます。
ACORN徳の風プロジェクトでは、こうした廃食用油を無料回収または買い取りで引き受け、カーボンニュートラルなバイオ燃料として再資源化しています。
れにより、排出事業者さまの処理コスト削減と、CO₂排出量の削減を同時に実現。
「廃棄」から「循環」へ。私たちは、身近な油から未来を動かすエネルギーを生み出し、環境に“徳の風”をめぐらせています。

タンクを操作するスタッフ

植樹と生態系の回復

私たちACORN徳の風プロジェクトの「ACORN」とは、“どんぐり”を意味します。どんぐりは、かつて日本中の里山に広く根を張り、森と水と空気を豊かにしてきた木。成長が早く、CO₂の吸収量が多く、水や空気の浄化作用にも優れた、小さくても大きな力を持つ存在です。
私たちはその生命力に魅せられ、自社敷地や地域で多くのどんぐりを植えてきました。3粒のどんぐりの種を配布し、人々がそれぞれの場所で“自然への想い”を育てる活動も行ってきました。植えられた木々は今、しっかりと根づき、森として地域の中に息づいています。これからは“植える”活動から“育てる・活かす”段階へ。どんぐりが生み出す循環の力を社会へ広げていきます。
どんぐりの木は、成長とともに膨大な量のCO₂を吸収します。私たちはこれを「カーボンポジティブ」――CO₂の排出と吸収を差し引きプラスにする発想として提唱しています。差し引きゼロを目指す「カーボンオフセット」にとどまらず、吸収を増やし、未来を豊かにする“プラスの循環”を生み出すこと。それが、ACORN徳の風プロジェクトの挑戦です。
やがてこの森が、地域の資源となり、雇用を生み、経済を動かす。どんぐりはただの木ではなく、環境と社会を結ぶ新しいエネルギーになると信じています。

どんぐりの木

食用コオロギの養殖による食糧危機対策

食用コオロギは、牛や豚などの家畜に比べ、圧倒的に少ない資源で高タンパク質を生産できる、次世代のサステナブルな食材です。その生産過程における温室効果ガスの排出量は極めて少なく、限られた資源を最大限に活かせることから、地球にやさしいタンパク源として注目されています。
たとえば、同じ可食部1kgを育てる際に必要なエサ・水・エネルギー量を比べると、その差は一目瞭然です。コオロギが消費するエサは牛の約12分の1、必要な水は52分の1、そして排出される温室効果ガス(二酸化炭素換算)は、なんと牛の1,780分の1にすぎません。
さらに、コオロギは卵から成虫になるまで約40日という短いライフサイクルで育つため、短期間で安定した生産が可能です。
ACORN徳の風プロジェクトでは、この優れた生態的特性を活かし、「命を無駄にしないタンパク質供給モデル」を構築しています。環境負荷を抑えながら、人類の食糧不足という課題に現実的な解決策を提示し、“食”と“地球”が共存する未来の実現を目指しています。

コオロギサプリ

社会(Social)

  • 3. すべての人に健康と福祉を
  • 5. ジェンダー平等を実現しよう
  • 8. 働きがいも経済成長も
  • 11. 住み続けられるまちづくりを

地域雇用の創出

廃食用油リサイクルや食用コオロギ養殖など、環境事業を通じて、ACORN徳の風プロジェクトは地域に新たな雇用機会を生み出しています。
リサイクル業務・運搬・分析・製造など、さまざまな工程を地域人材が担うことで、地元経済の活性化と共に、“環境が仕事を生む”仕組みをつくっています。
また、年齢・性別・経歴を問わず、誰もが自分のペースで力を発揮できるよう、安全で働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。

コオロギサプリを持つスタッフ

未来を担う世代に、“循環”を伝えてきた実績。

ACORN徳の風プロジェクトでは、これまでに小学校・高校・大学などの教育機関を対象に、施設見学や環境学習の受け入れを行ってきました。実際のリサイクル現場を見てもらい、“使い終えたものが資源に生まれ変わる”という循環の仕組みを体感できる学びの場を提供してきました。
子どもたちが目を輝かせながら油の再生工程を見つめ、「環境を守る仕事があるんだ」と感じてくれる。その瞬間の積み重ねこそ、私たちにとって大切な財産です。
また、地域の清掃活動や環境イベントにも積極的に協力し、企業・学校・地域が一体となって環境を考える輪を広げてきました。
現在はこの活動を一段落させ、今後はこれまでの経験をもとに、より効果的な学びのあり方や、次世代への伝え方を模索していく段階にあります。

会社の理念

資源の公平な利用と共有

廃食用油や昆虫資源など、再生可能な資源を循環させる仕組みを広げることで、地域間・企業間・世代間の格差を超えた資源の共生社会を目指しています。
リサイクルを通じて新たな経済の流れを生み出し、利益だけでなく、価値・意識・恩恵を社会全体で共有する。これが、ACORN徳の風プロジェクトの考える“善い風のめぐり方”です。

本社

企業統治(Governance)

  • 16. 平和と公正をすべての人に
  • 17. パートナーシップで目標を達成しよう

コンプライアンスと法令遵守

ACORN徳の風プロジェクトは、すべての事業活動を「透明性」と「適正性」に基づいて運営しています。廃食用油の回収・運搬・保管・再資源化に関わる各種法令(産業廃棄物処理法、消防法、環境関連法規ほか)を厳格に遵守し、適正処理基準・マニフェスト管理・安全管理体制を徹底。全国の協力ネットワークにおいても同基準での運用を義務づけ、どの地域でも同じ品質と安心を提供できるガバナンス体制を整えています。
また、情報管理・労働安全・取引の透明性に関する社内規定を整備し、社員教育を継続的に実施。「正しいプロセスで資源を未来につなぐこと」が私たちの責任であり、事業の根幹であると考えています。

握手する手

情報管理と透明性の確保

ACORN徳の風プロジェクトでは、回収から再資源化までのすべての流れをデータで可視化し、排出事業者様へ正確な報告を行っています。収集・運搬のトレーサビリティを確保し、デジタル管理によってミスや不正を防止。また、環境データや実績情報を共有することで、社会的責任を果たす開かれた企業運営を実践しています。

情報保護のイメージ写真

継続可能な経営とリスクマネジメント

「一過性ではなく、100年先を見据えて。」
ACORN徳の風プロジェクトは、環境事業を“一過性の善意”ではなく“持続する仕組み”として捉えています。自社プラントによるリサイクル体制を確立し、経済的自立と環境貢献を両立させることで、安定した事業継続を実現。また、災害や市況変化にも柔軟に対応できるBCP(事業継続計画)を整備し、あらゆるリスクに備えた運営を行っています。

本社